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入り口どこ?韓国宮廷料理専門店がオープン!大阪・北新地「韓式茶寮 九」完全予約制

6月10日、北新地に完全予約制「韓式茶寮 九」(いちじく)がオープンしました。朝鮮時代に韓国の高貴な人だけしか食べる事ができなかった「宮廷料理」を提供される専門店です。そんな貴重な味を食べに行きましたのでご紹介します。

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看板もなければ案内もない。ただの木製の板が貼られているように見えるだけ。完全予約制なので、予約者のみインターフォンで入れます。内装は茶室をイメージしていて、黒を基調とされています。漆喰の壁面に、白木のカウンター。静寂を感じる空間です。

コース料理は1万3000円と1万8000円(1人前、税サ別)の2種です。では、本日の韓式御前1万3000円コースです。

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山形牛ゆっけと海栗のキムチ。優しい味のキムチと海栗と和えられた山形牛のゆっけは、甘味が感じられます。添えられた胡麻の葉も美味しくいただきました。

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フカヒレと貝にケランチム。ケランは鶏卵、チムは蒸すという意味で、日本の茶碗蒸しを柔らかくした食感で上品な味付けです。大きなフカヒレとハマグリ、あさりがたっぷりと入っています。180℃で30分位かけて蒸すそうです。

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牡丹海老カンジャンセウ ボッサムキムチ。カンジャンは醤油、セウは海老と言う意味だそうです。上品な醤油味がしっかりとついている牡丹海老は、とろとろでとても美味しいです。

キムチが入っているので海老の甘さが引き立ってます。かぼちゃの一種、コリンキーは細切りされ、サクサクとした食感がとても心地よいです。

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最初にボッサムキムチはハサミで切ってくれます。中にはまぐろ、ホタテ、カシューナッツなどがたっぷり入っていて、食感も楽しめます。

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玉蜀黍と喉黒のチヂミ。アフタヌーンセットのように2段で出てきました。

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テリーヌはジェノベーゼが乗っていて上品なお味です。

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チヂミのトウモロコシはサクサクで甘味がありとても美味しいです。喉黒は最高のお味です。もずくはのど越しがとても良くてつるっと一口で(笑)。

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稚鮎 冷麺
稚鮎とタデの葉を使った冷麺です。冷麺はコシがあります。タデは天ぷらでサクッとしていて、苦みは感じなかったです。出汁は鰹出汁ベースで干し貝柱、金華ハム、アユのうるか(ペースト状の内臓)などで作られてます。これもとても上品で、稚鮎の内臓の苦みとよく合う味に仕上がっています。季節毎に変わるそうです。

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和牛フィレ キムカツサンド。黒毛和牛のフィレとチェダーチーズ、キムチです。とても柔らかいフィレでジューシーさが口の中を広がります。

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アブラボウズ センソンチム。アブラボウズは脂が多い白身魚です。下にはさっぱり昆布が敷かれ、上品な醤油がかかっています。

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順菜 水キムチ トマト。水キムチとは、白いキムチのことで、乳酸菌も入り体にも嬉しいキムチですね。トマトの下の赤い色はザクロのジュレでとてもさっぱりとしています。爽やかな酸味が口の中を広がります。

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メインは「三元豚 デジカルビ」です。とろとろに煮込まれた三元豚、とても美味しいです。ご飯が進みます。

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朝鮮人参と地鶏を使った薬膳のスープも上品な味わいです。

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とても重い磁器の蓋を取るとコーン茶でした。コーンが入っている容器を取りコーン茶を飲みます。香りが豊かで、気軽な韓国料理屋さんで飲んでいたコーン茶とは一線を画しています。美味しい~。

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杏仁豆腐は果物入りです。

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抹茶のテリーヌと清美オレンジのケーキです。こちらは韓国に買い付けに行かれたものだそうです。テリーヌの抹茶チョコが濃厚で美味しいです。清美オレンジも爽やかなケーキで一口で胃の中に。

料理もですが、器もかなり素敵です。代表が器が好きで全国に器の買い付けに行かれるそうです。

今回頂いたコース料理は100種類以上の食材が使われているそうです。野菜もたっぷりいただきました。韓国宮廷料理に日本の高級食材を使い、アレンジされた四季折々の料理が楽しめます。
つかの間、韓国の高貴な人になったような(笑)、素晴らしい時間を過ごせました。

韓式茶寮 九(いちじく)
住所:大阪市北区堂島浜1-4-4、1階
電話番号:06-6453-6070
営業時間:18:00~23:00、7月からランチ営業予定
定休日:不定

韓式茶寮 九韓国料理 / 渡辺橋駅大江橋駅北新地駅
昼総合点★★★☆☆ 3.5