関西グルメネット

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思い出はアイスモナカと共に! 本町「ゼー六」

アイスクリームの「ゼー六」。

 

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 堺筋本町にある、行列のできる老舗です。

 

老若男女問わず、幅広い年代層から愛されているアイスモナカ屋さんです。

昭和初期にアイスクリーム販売を開始され、

今も創業の地で、サッパリと美味しいアイスモナカを製造販売されています。

大正2年の創業で、当時はお菓子(おせんべい)屋さんだったそうです。

 

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1個100円のアイスモナカです。

 

昭和初期は1個5銭で、うどん1杯とほぼ同額の高級品だったそうです。

 

「ゼー六」と彫られたアイスモナカの型は、刀の鍔(つば)を作る職人が作ったそうで、

その鍔のような形になっています。

大阪の食に関する本や、雑誌にもよく登場するゼー六さんですが、

最近では、大阪を舞台にした万城目学さんの小説「プリンセス トヨトミ」にも登場。

 

販売する分だけを作る昔ながらの製法で、大量生産はされません。

「甘ったるくなくサッパリとしたアイスモナカ」の味を守っておられます。

アイスは日を置いたら甘みが増してしまい、微妙な食感も壊れるので、

伝統の味を守るために、地方発送も、予約も受け付けておられません。

 

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コーヒーは200円。

 

低価格ながら、香り高く美味しいのです。

店主自らが焙煎したコーヒーで、「手間がサービスです!」と、笑顔で語られます。

 

 お客様が描かれた絵や有名人の色紙が飾られてます。

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レトロ感漂う店内には、お客様が描かれた絵や、有名人の色紙も飾られています。

 

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懐かしい黒電話も活躍中!

 

ご親族で営業されている「ゼー六」はアットホームな雰囲気で、

今も愛され続けている、アイスモナカの原点を見た気がします。

オフィス街にある「ゼー六」に、若かりしころ通ったというご年配の方も、

当時を懐かしんで買いに来られます。

食欲不振の方も栄養源として買われる人もいるそうです。

たくさんの人の思い出の中に生き続けている「ゼー六」のアイスモナカ、

これからもずっと守り続けられるこの味を、私もじっくりかみしめました!

ゼー六 本町店喫茶店 / 堺筋本町駅谷町四丁目駅本町駅
昼総合点★★★★ 4.0